木造校舎とは

和歌山県新宮市の山間、世界遺産で有名な熊野の地、
熊野川町西敷屋にある旧敷屋小学校。

木造校舎とは、

ただそこに空間があり、

縛られない時間が流れる場所。

 

2001年、取り壊し寸前の木造校舎を熊野川町から借り受け、そこを拠点に活動する共育学舎。
主催者の三枝さんは、奥さんの由紀さんと共に、多くの若者を受け入れてきました。

三枝さんは、14才のころから、
何のために生きるのか?
何のために働くのか?を疑問に感じ、その答えを求めて、広く世界を放浪、
元祖ニートと自称する71才。

「時代は高度経済成長期 真っ只中。
一般的な社会のレールに沿って生きて行けない人間は、周りから否定されるばかり。
もがいていた若かった頃、応援してくれる大人は一人もいなかった。」

そんな経験が、今の活動の原点となっているそうです。

現代社会では、なかなか人生に一呼吸つくタイミングがありません。
子どものころから、いい学校に入るために勉強をし、
大学に入ったら、次は会社に入るために頑張る。
会社に入ったら、その後は終わりの見えないサラリーマン生活。

絶え間なく、動き続けなければならない仕組みになっている現代社会の中で、
生きづらさを感じている若者も少なくないはず。
そんな生活からちょっと距離を置きたいときに、止まり木になるような場所。

それが、木造校舎です。

無償で、食と住を提供し、若者を応援してきました。

寝て、起きて、食べる。
食べるために、作物を作る。
作物を作るために、土を見て、空を見て、風を読む。

つい、100年ほど前は、ほとんどの日本人が営んでいた生きる原点。
木造校舎は、そういう空間です。

その空間を、どう耕し、どんな種をまき、育てるか。
または、整地し、基礎を組み、どんな建物を建造するか。
もしくは、何もしないか。
それは、人それぞれの自由。

三枝さんは、あえて、「透明」を提供し続けています。
木造校舎という場所は、来た人それぞれが、自分の好きな色で理解すればいい
そんなフレキシブルなところです。

大学を休学し、滞在する人。
社会学の研究課題として滞在する人。
日本一周の旅の途中に、フラッと立ち寄り、滞在する人。
などなど、多い時には、年間200人もの若者がやってきました。

必要に駆られて。
ご縁があったから。
チャレンジしてみた、
などで色々な事を行ってきました。

 無農薬栽培にチャレンジ 麦畑

 

パン工房

無農薬栽培で収穫した小麦を使ってのパン作り    
手作りの土窯で焼き上げたパンは
素朴なハードタイプ。
優しい味がします。

 

カフェ

木造校舎の教室を使ってカフェをオープン    

せいろの蒸し野菜やスープのセットが人気メニュー

 

田植えのワークショップ

当時滞在中の若者が仲間を集め、自然体験を開催    

泥だらけになりながら、田植えや稲刈りなど、普段できない農業体験を堪能。
初めて会った人たちもすぐに打ち解け、力を合わせて仕事をやり切りました。

 

サマーキャンプ

滞在中の若者でサマーキャンプを企画  

 

 朝一番で畑の野菜を収穫したり、
川で遊んだり、思いっきり自然を満喫し
全力で遊んだ。

サマーキャンプでは稲刈りも体験した。  

 

地域の盆踊りを復活

限界集落と化しなくなっていた盆踊り大会を復活  

若者がやぐらを組み、子供たちがお店を出店。
近所のお年寄りも皆さん集まってくださった。

 

カワタケ市

場所を提供し、色々な人が手作り品を出店   
人が集まる場所を作った

てつじぃのポン菓子も出店  

 

くまのび

19才までの青少年を対象として
デモクラティックスクールを開校

  

 

以上が、今まで行われてきた様々な事。
今は、屋根が壊れ使えなくなっていますが、
修理できたら、再び、色々な事を行うことができます。

 

修理できたら・・・

共育学舎、デモグラティックスクールくまのびの活動拠点として使います。
ただ、これまでの校舎の運営者、三枝さんに加え、
若者も中心に運営していきます。

現時点での校舎の活用方法として確定しているものとしては、
・共育学舎の拠点
・デモグラティックスクールくまのびの拠点
・カワタケ市の再開
・サマーキャンプの実施
特に、サマーキャンプは若者が主催し、盛り上げていくつもりです。

他に、今考えている案として・・・

・講堂を大水害前の状態になるよう掃除し、自由に活動できる場所を広げる。

木造校舎の醍醐味の一つに、
「一人になりたい時は一人でじっくり考えることができ、
人と関わりたい時は、自由に交われる」というものがあります。
若者のパワフルな力を利用し、
木造校舎を訪れた人の新たな居場所を
いくつか増やして行きたいと思います。

・自然教室を開催する

木造校舎は、山、田んぼ、畑、川と、色々な自然に囲まれています。
夜には満天の星空が広がります。
この立地条件を活かし、現代の生活では得にくい体験を
ここで味わえるような会を開けたらいいなと思っています。

上記のように、
新たな活動を若者のなかで立ち上げることになった時は、
随時サイトにてお知らせします。

目指しているのは、
「この場所を訪れることでまた頑張れる場所」を維持することです。

木造校舎という場所。
それは、様々の人のやりたいを叶えてくれる場所です。